奈良GALA

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奈良GALA2018_受賞作品

チラシ・フライヤー部門

金鹿賞(最優秀賞)

作品名

装×奏 フライヤー

制作者

藤原 和也 + 徳田 大祐

クライアント名

装×奏 キモノとクラシックの響宴

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江崎 哲

本題のちらしデザインの前に、このプレゼンテーション・パネルが凝っていて良いと思います。会場の写真も丁度いい主張だと感じます。ちらしは装と奏のレタリングが良くできています。
装と奏を、それぞれに関連するモチーフを用いて表現し、それをメインビジュアルとして使っています。「良い」を前提で一つ言うと、もう少し読み易かったら完璧になったと思います。2色のメインカラーは難しい配色の彩度を調整する事で上品にまとめ、カラー、グラッフィック両面で他には無いオリジナリティー溢れるデザインになっています。

長光 宏輔

着物とクラシックという和と洋の素材を「装奏」というタイポグラフィーで主役とした潔さ、またそれを理由付けるデザイン的な美しさ・ユニークさが一際目を惹き、「広告」というもの本来の奥深さと面白さを感じます。
モチーフに沿った装飾の選択もデザイナーの足し引きの妙が垣間見れて非常に完成度の高いデザインだと思います。

辻 絵理

アイディアにとにかく脱帽です。「装」の字を和裁グッズ、「奏」の字を音楽記号で表現されているのが斬新ですし、何より完成度が高くて、これは最早アートの域?じぃっと観察していると小憎らしい演出がたくさんで、一体いくつ仕掛けがあるんだ?と見ていて飽きません。
「装」の右にある♪の上の部分が流水柄になっているとか、上部の曲線柄にSoSoの字が隠れているとか…本当に楽しんでデザインされている印象で、イベント自体も素晴らしかったんだろうなあ、行きたかったなあと心を動かされる作品です。

銀鹿賞(優秀賞)
白鹿賞(エンドユーザー賞)

作品名

ajour - Spring Campaign

制作者

松村 邦明

クライアント名

ajour[アジュール] /
株式会社エージークリエイト

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江崎 哲

春のキャンペーンらしい色使いでウキウキ感がよく現れています。またキャンペーン価格も大きく扱われていて見易いですが、嫌みにならないようにあっさりと入っており全体のイメージを損ねていません。
写真は角版だけですがモデルとカラーの柔らかさで固い感じにならずに上手く入っています。ただ一部切り抜き版でも良かったかとも思います。ロゴマークの一部を大きく縦使いに使用している事も、細部にまで気が行き届いたデザインと感じられました。

長光 宏輔

人物の視線から価格への視線誘導が自然で、新聞折込という媒体の特性の中、とくかく手を止め目に留まらせるという手法が効いていると思います。
自分が近所か気になるメニューがあれば迷わず手を止めて読んでしまうなと思いました。奇抜な装飾を使わず若々しく清潔感のある色合いもよくターゲット層にマッチしていると思います。

辻 絵理

第一印象は「色のセレクトとバランスがスゴイ!」です。春がテーマで、パステルピンクをベースにもう1色アクセントを…となると私は黄緑系を合わせたくなるのですが、ココでターコイズブルー!クールで、モダンで、写真の透明感のある爽やかな雰囲気にピッタリです。
フォントやアイコンの使い方も、一見シンプルなんですが、よく見るとニクい演出がたくさん。レイアウトに黄金比を取り入れること、知識として知ってはいても意識して使うことは少なかったので大変勉強になりました。情報量が多くて、しかもかなり大胆なデザインなのに印象は「シンプルで爽やか」。
すごく高度なことをさらりとやってのけられている感じがします。

作品名

大人の子どもの日 コンサート告知

制作者

田端 恵

クライアント名

くらしにちょっとクラシック音楽!の会

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江崎 哲

これは子供の日に合わせたコンサートなのでしょうね。30年前・40年前の歌を、時代を超えて楽しもうとする雰囲気が良く表現されています。大人が子供に戻れるイベントであるという事が、色々な年代の写真を周囲に配置する事で良く分かり、さらにキャッチコピー「大人の子供の日」という一言でもよく伝わります。
ちらしでは少し遠慮して表現された「2017→19XX」というサブタイトルが、チケットでは大きく扱われているのも非常に良いと思います。「大人の子供の日」と同等のメインコピーになっています。

長光 宏輔

「こどもの日」に、大人がプレイバックして古きよき時代の曲を振り返る趣旨のイベントをノスタルジックな雰囲気で写真をアルバムのように見せ、懐かしさを感じさせるデザインがイベントをうまく表現していると思います。

辻 絵理

これだけトーン&マナー(色合いや雰囲気)の異なる写真をたくさん使って画面をまとめるのは大変だっただろうなあと感心しました。レイアウトの妙ですね。さらにカラー写真に写っている色がさりげなくアクセントカラーに使われているので、全体の統一感が出ています。
文字情報量も多いのですが、フォントとカラーにコントラストがあるのでゾーン分けが明確で、文字自体も大き目ですし、おそらくメインターゲットである年配の方でも読みやすいように配慮されたのでしょうね。

作品名

イベントフライヤー

制作者

松村 邦明

クライアント名

Time and Space

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江崎 哲

暗い閉鎖空間であるクラブの雰囲気を、大地と空で表現するというチャレンジに感心します。そしてそれが成功しているのは、少し人工的に見える色調と画像加工の効果をうまく使っているからだと思います。
さらにこの画面の中で菱形のパターンを効果的に使って音を感じさせているのも良いと思います。表と裏を上手く使い分けさらにシンメトリーにする事で、これだけの多量な情報を見易くまとめているのも非常に良いレイアウトです。

長光 宏輔

わかりやすいモチーフが無いアンダーグラウンドな音楽ジャンルを、デジタルミュージックの音の粒感みたいなもので幾何学模様でうまく視覚的に表現し、壮大な景色と組み合わせることで「感動」という感情を普遍的にうまく訴求していると思います。
また裏面のアーティスト写真の使い方も銅版画のような表現で使用しオシャレなイベントの雰囲気が伝わってきます。

辻 絵理

昔、CGの得意な友人が「画像加工の工程がわからない作品が好き」と言っていました。手が込んでいて、かつそれを感じさせないくらい世界観が調和している、という意味でしょう。このフライヤーデザインは正にソレだ、と感じました。表面のファンタジックなデザイン、明暗のコントラストが音の高低・多彩なエフェクトが音の表情・その重なりがハーモニーの表現となっている…のでしょうか。
発想と技術がすごい。じっと眺めていると確かに音や振動を感じます。裏面も国内のイベントフライヤーではあまり見かけないエキゾチックな雰囲気が素敵です。

作品名

美容室のグランドオープン告知チラシ

制作者

石田 良太

クライアント名

hair place VIVE 生駒市店

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江崎 哲

メインカラーに上品な暗目の赤色を使い、高級店であることが表現されています。そしてそれ以外の多くの紙面はナチュラルなベージュやライトグレーを使い、差し色にグリーンを使う事で、この店の売りである「修復ナノペリア」を上手く連想させています。
さらに限られた紙面でその具体的な内容まできっちり説明されているのは、開店告知ちらしとして良く出来ていると思いました。言いたい事がきっちり伝わる良いデザインです。店舗写真も角版ならではの収まり方で良いと思います。

長光 宏輔

タイトルと女性が目を惹き、深い赤色が上品さを引き出し、補色の緑色も店舗の訴求したいオーガニックの特色をうまく引き出していると思います。
また、このまま営業資料としても使えそうな裏面のレイアウト構成も非常に見やすく、「良いものにはお金がかかる」ということを理解しているターゲットに向けた構成力が見事です。

辻 絵理

美味しそうな色合い!失礼。ですがこの印象はけっこう重要で「心地よさ・癒し・修復」などがキーワードの場合、やはり五感すべてにアピールすべきと思うのです。その意味でも大正解ですし、シックな配色が品の良さと印象の強さを両立させています。
作品情報の「何を伝えたいのか」「伝えるために何を行ったか」がとても的を射ていて理解しやすく、広告デザイナーのあるべき形だと感じました。お店の工事がギリギリだから写真の使用方法はフレキシブルに…とか、現場ならではの苦労ですよね。

パンフレット部門

金鹿賞(最優秀賞)

作品名

お風呂のハーブ「jiwajiwa」の
パンフレット

制作者

designer カミヒコーキ 北川 恭子
Illustrator 里見 佳音
writer 藤本 真紀子
商品撮影 西岡 潔

クライアント名

チアフル株式会社

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江崎 哲

オーガニックを好む人にぴったり合ったデザインで、思わずこのパンフレットを手に取りたくなります。白を基調にして3ページだけを全面写真にしているのもメリハリのある良いレイアウトだと思います。
奈良の特産品の説明と商品写真に限って丸版の写真を使っている事も効果的です。またこのパンフレットの1枚のページと同じデザインを、商品パッケージに使っている事もリンクした効果が出ており、非常に洒落た良いデザインだと思います。

長光 宏輔

女性の好みのツボを抑えた男性デザイナーではなかなか表現できない丁度良い抜け感が肩に力を入れずに手にとることができ、コピーライティングも成分と商品の関係性や特性を伝えながら、思わず読み込んでしまい、うまく落とし込まれていると思いました。
体感型の商品の特性を、写真と文章でわかりやすく伝えられ、フォントや写真・イラストのチョイスも「かわいい」けど「幼くなりすぎない」という大人の女性へ向けたブランディングが絶妙なバランスで仕上げられていると思います。

辻 絵理

あっカワイイ!オシャレ!…と、目と心にスッと入ってくるようなデザインです。温かみのあるイラストと爽やかで美しい写真、優しくて丁寧な文章が、爽快さをもって整えられていて、このバスハーブを使った時のリフレッシュ感が想像できるようです。
実は、実際の商品が気になったので取扱店舗にも赴いてみました。様々なお土産商品の中で、白ベースに爽やかな色使いの当商品はひときわ目立ち、でも空間になじんでいて、この商品がおうちにあったら素敵だなあと思わせる雰囲気でした。

銀鹿賞(優秀賞)

作品名

カザマランドセル カタログ

制作者

木村アートプランニング
designer 木村 幸子
Illustrator 中村 祐介
photographer スタジオハンブル

クライアント名

有限会社カザマ

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江崎 哲

子供向け商品だからと言って、変にカラフルにしたりして子供に媚びたデザインでないところが非常に良いと思います。今のランドセル購入事情から察すると祖父母向けを考慮したパンフレットなのでしょうか。ランドセルをエンジンに見立てて飛び立ったら宇宙遊泳のイラストに続くストーリー仕立ても面白いです。
商品ページの前に、企業の姿勢や商品に対する思いを写真入りでまとめてある事にも好感が持てます。ここでは角版の写真を使用しているのも内容に合っています。そして他のどの写真も奇麗な写真だと思います。

長光 宏輔

両親や祖父母といった年齢の方々にシンプルでわかりやすく清潔感がありながら、イラストや看板犬の柴犬をうまくキャラクターとして用い、幅広い世代に親しみのあるデザインにうまく表現されていると思います。
商品として品質のこだわりを発信しながら子供の成長を一緒に楽しみ、想像できるようデザインされているのが好感が持てます。

辻 絵理

ランドセルを、こんなにシックにナチュラルに表現できるんだ、と驚きですとにかく写真が素晴らしい!子供の新生活にそっと寄り添うような、でも自然に笑顔を誘うような、「ランドセルがもたらす美しい風景」という世界観です。
そして写真の魅力を高めるような、余白の活きたレイアウトも潔くて心地よいです。でも、ところどころ遊び心が…。商品の上質さと、メーカー様のランドセル作りにかける想いが伝わってきます。

白鹿賞(エンドユーザー賞)

作品名

GLOVE STUDIO RYU カタログ

制作者

木村アートプランニング 木村 幸子

クライアント名

有限会社カワイ

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江崎 哲

まず真っ黒な表紙と表紙裏が高級感のあるデザインでしかも連続したイメージになっているのが良いと思います。パンフレット全体が、エンドユーザー向けでなく代理店向けを意識したという事も良く分かります。
完成商品の写真でなく店の人なら完成品のイメージが分かるパーツ図を見易く並べており、Q&A風にStep1から順番に進んでいくレイアウトも良いと思います。カラーは黒と白をベースにし、3ページからは上部だけに黒のラインを入れ、選択のタイトルバックにグラデーションにした黒ラインを使っているのも、繰り返し効果が出ていて良いと思います。

長光 宏輔

職人のこだわりや技術力の高さが高級感のある表紙により伝わります。パンフレット全体もストーリーの中で表現されており、ユーザーにとっての「大切な道具」へのこだわりを、ステップを踏み項目を分けることでわかりやすく丁寧にレイアウトされ、「一生の道具」としての望みを叶えてくれるイメージが沸きます。いて良いと思います。

辻 絵理

カーッコイイ!表紙は真っ黒ツヤツヤのミラーコート紙にロゴは金の箔押し加工だそうで、現物はもっと格好いいんでしょうね。
表紙のインパクトから表2・1Pで独特の世界観を魅せ、セレクトとカスタマイズの情報でワクワクさせて、さりげなく会社のイメージアップで締める…という流れが非常にスムーズで、野球をする人なら何度も読み返して想像を膨らませたくなるようなデザインです。写真の撮り方・使い方がとてもスタイリッシュです。

作品名

装×奏 プログラム

制作者

藤原 和也 + 徳田 大祐

クライアント名

装×奏 キモノとクラシックの響宴

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江崎 哲

エンボスのすっきりした表紙をめくると、細かいイラストやら何か不思議な文字の様なものが紙面いっぱいに描かれており、プログラムを読む以上に隅から隅まで観たくなる非常に楽しい良いデザインです。
単色ですが銀インクを使って華やかさが演出されているのも良いと感じました。まさに着物とクラシックのコラボイベントに相応しいデザインです。和と洋の両方に合ったデザインで、曲名等の入れ方も画一的でないのに整理されていて、見易くレイアウトされていると思いました。

長光 宏輔

一見して遊び心にあふれ、さらに手に取ると様々なこだわりのポイントが押し付けがましくなく、デザイナー自身も楽しんで参加していることが伝わってきます。
着物とクラシックという硬くなりそうなイメージをレイアウトのテンポや装飾により崩し、イベント自体を楽しもうとしている参加者がこのパンフレットを手に取ることでイベントへのワクワク感みたいなものをデザインの力でさらに演出する大きな役目を果たしていると思いました。

辻 絵理

ああ!現物をお見せしたい!紙の上品な質感・表紙の型押し加工・単色にアクセントで銀インクを使用・全体の色合い・特殊サイズ…デザイナーとしては「やってみたいこと」の塊のような作品です。
中面の背景のイラスト、「春夏秋冬」の文字になってる!と気づいた時は思わず声が出ました。開幕を待つ時間、仕掛けをすみずみまで探して遊びたくなるような、その過程でイベント自体への期待感も増すような、素晴らしいプログラムです。

作品名

ギフトカタログ

制作者

木村アートプランニング 木村 幸子

クライアント名

創作手延 吉田麺業

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江崎 哲

違いが分かりにくい商品写真は下部に小さく並べ、その上にそれを使った料理の写真を大きく入れる事で、それぞれの商品が非常に分かり易いギフト用のパンフレットになっています。
パッケージを開封した写真もうまくレイアウトされており見易いデザインです。全体のカラーも麺類を連想させる茶色やベージュを使い、食欲をそそるオレンジや赤をアクセントカラーとしてうまく配しているのも良くできています。表は「産地直送」である事を「3割引」より大きくし、裏は逆にしているのも良いと思います。

長光 宏輔

商品一覧カタログとしての商品の見易さ・情報・値段が項目ごとにきっちりとレイアウトされ、どんな商品なのかというのが非常に見やすいカタログだと思います。調理時間もわかりやすく表記され調理する際にもイメージしやすく、敷居を高く感じさせず背伸びせず日常の延長で商品を手にとってみたくなるデザインだと思います。

辻 絵理

なんだこの安心感は、という第一印象です。整然、整列、わかりやすい!文字量が膨大で、フォントも縦書き横書きも混在なのに、画面のゾーン分けが明確なので、ココは読ませる所・ココは情報を羅列する所…と、非常にわかりやすいです。
かといっておカタいだけでなく、「ゆで時間」や「手延べ」等のアイコンや可愛いイラストがアクセントになって、商品を選びながら楽しい気分になれそうです。

作品名

カザマランドセル プレミアムカタログ

制作者

木村アートプランニング
designer 木村 幸子
photographer スタジオハンブル

クライアント名

有限会社カザマ

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江崎 哲

両親と子供本人向けのランドセル・パンフレットかと思われます。子供自身がイメージし易い誌面になっており、それに合った写真やレイアウトが良く考えられています。
さらにこの商品の高級感を表す為に、蔓模様の枠や各ページに地模様を入れてその上質感が出るようにデザインしており、それが成功していると思われます。バックの色やイラストもその商品に合ったものが選ばれていて、一層商品の特徴を表すのに役立っています。

長光 宏輔

子供が実際にランドセルを装着したイメージを想像しやすく、使用されている写真のモチーフや装飾が、プレミアム感とエレガント感にうまくデザインで現れています。
カラー等も全体的に高貴な印象でイメージを損なっていません。

辻 絵理

なんてエレガントなんでしょう。ランドセルって単体で見ると、ディテールの差はあれど「あ、ランドセルだ」としか認識していなかったのですが、こんなに多彩な世界観を表現できるのですね。
色使いもモチーフも文字組みも上品で優美な雰囲気。購入された方は、上質さ・高級感はもちろん、「この世界観を我が子や孫が纏っている」という満足を得られそうです。

作品名

麺匠らーめん いせ屋 メニュー

制作者

木村アートプランニング 木村 幸子

クライアント名

橿原シティホテル

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江崎 哲

メイン商品であるラーメンの写真を目一杯の大きさで入れていますが、レイアウトの妙で見づらくない様に上手くデザインしています。餃子や他のメニューを少し小さくしているのも見易い構成になっています。
色調はいかにも中華料理店という色を使わずに、落ち着いたベージュを中心に色数を押さえているのも、健康志向や素材の美味しさを感じさせて良いと思います。そしてその店のコンセプトを、かなり広いスペースを使って表現している事も、全体にメリハリを感じさせて良いと思います。

長光 宏輔

豊富なラインナップとラーメンの味の特長を、色や地名等で特長付けて整理されながらデザインされていて、注文する際の特長を把握しやすいです。ただ、もう少し写真にシズル感が出れば商品の温度を感じれそうだと思いました。

辻 絵理

エンドユーザーによる作品評価会開催の折、「ラーメン食べたくなるー」「ココどこのお店?」という声が出ておりました。広告デザインとしては最高の誉め言葉ですよね。写真が美しくてとっても美味しそうですし、メニュー名がただ添えてあるだけではなくて、写真に「赤」「麻辣」など乗せてあるのがとてもわかりやすいです。意外と思いつかないんですこういう演出。
ただメニューの紹介だけではなく、裏表紙や「みそらーめんスープの作り方」コーナーでお店のこだわりポイントをアピールされているのが興味を引きます。

ポスター部門

金鹿賞(最優秀賞)

作品名

「光と影のワンダーランド」
ワークショップ告知ポスター

制作者

designer カミヒコーキ 北川 恭子
Copy writer & Illustrator 里見 佳音

クライアント名

こども美術館 スカイミュージアム

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江崎 哲

推測すると、切り抜いた透明な色紙や切り抜いた後の穴に光を通過させて行うワークショップなのでしょうか? このポスターが切り絵風にデザインされているのはそのワークショップに合っていると思います。
そして使う色数を少なくしている事も良いと思います。ちらしの方は、大きい文字のメインタイトルが画像と重なっています。逆にこうする事で「冬休みは、光であそぼう」という小さい文字のキャッチコピーがこの空間の中で生きています。この当たりも非常に上手いデザインだと思います。

長光 宏輔

切り絵や版画のようなイラストで光と影のコントラストを出すぎず引きすぎず、うまく色調を整えられているので、中央の「冬休みは、光で遊ぼう」のコピーに自然と目が行きます。
また親子で一緒に作り上げて良くワクワク感と臨場感がビジュアルとして表現されているため十分に当日の様子を想像できます。「伝えたいこと」と「遊び」をうまく取り入れて使われた素晴らしいデザインだと思います。

辻 絵理

ちょっと、イラストが素敵すぎやしませんか。人物のポーズ・光の当たり方・色使い・シンプルだけど温かみのある線…見るほどに高難度で、ものすごく心惹かれます。空間部分の「冬休みは、光であそぼう。」のコピーも効いてます。
文字組み部分もバランスと配置が最高で爽快さを感じます。この組み方・整理の仕方、なかなかできないと思います。タイトル部分の「ワンダーランド」の濁点がスポットライトみたいになっているの、すごく好きです。

銀鹿賞(優秀賞)

作品名

2017 バサラ祭り

制作者

田端 恵

クライアント名

NPO法人 バサラ衆

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江崎 哲

一目で踊りやパレード、旗の舞い等の祭りの楽しさが伝わって来る良いデザインです。さらにこの祭りが19回目と言う事もあり、「電光百花」のキャッチコピーの文字が大きく入っているのに対して、「バサラ祭り」のロゴをやや小さめに入れていても、バサラ祭りのポスターである事がきっちり伝わるデザインになっているのも非常に良いと感じました。
メインカラーの赤色と黄色がこの祭りに合っており、下部の赤色を少し色味の違ったオペラピンクにしている事も細かい気配りが感じられます。そしてその事がうちわではさらに上手く表現されて生きています。

長光 宏輔

紙面全体を目いっぱい使う構図で祭り自体と祭りに参加する人のパワーと勢いを感じ、力強さをうまく表現されていると思います。また白をポイント使用しながら全体にキンアカと黄色というビビットなコントラストの強い配色も活きています。
写真素材と背景やタイトルがぶつかり合うことなくうまく融合し、コンセプトと非常に合った良いデザインだと思います。

辻 絵理

元気いっぱい!はじけるようにパワフルな色彩とレイアウトです。旗の写真をバックに人物の切り抜き写真を配置されているのが、画面全体の躍動感と一体感を生んでいます。
黄色に赤にマゼンタピンクにちょっと水色、というあまり使わない色合わせなのですが、タイトルと旗の黒色がビシッと効いて、とてもドラマチック!一目見たら祭りの熱気が伝わって元気になれるような作品です。

白鹿賞(エンドユーザー賞)

作品名

春日大社 第六十次 式年造替
正遷宮 初まいり

制作者

designer カミヒコーキ 北川 恭子

クライアント名

春日大社 /
春日大社第六十次式年造替奉祝委員会/
AG:株式会社アド近鉄

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江崎 哲

何度も見ている春日大社本殿の写真を使用して、どこのポスターかを分かり易く表現しているだけなら普通ですが、この写真を半円で切り取り背景上部に天体を思わせる白い円を入れる事で、今までに無かった神々しさを上手く表現しています。
折パンフレットも多種多様な情報を、強弱を付け、またそれぞれに背景の色やまとまりを作る事で、グループ化して見易くレイアウトしているのも良いと思います。

長光 宏輔

素材の持つ絵力というものを十分に活かし、三笠山から日出ずるような光景が神格さと厳かさをも暗喩しているように見えます。
パンフレットも情報量の多いものを和と歴史を感じさせながらブロック分けし、知りたい情報をすぐに見つけられる非常に見やすいレイアウトだと思います。

辻 絵理

ぱっと見、やはり御本殿の写真が一番に目に入るので、格調高くて伝統的な雰囲気にうまくまとまっている…のか?と思いきや、写真のトリミングが大胆!なぜ卵型なんでしょう。
パンフレットにもこの形が背景に使われていますし、何か重要なモチーフなんでしょうか。不勉強ですみません。この曲線や、さりげなく配置された和柄やアクセントカラーの効果で、歴史!国宝!格調!一辺倒のカタい感じにならず、親しみを感じられて「行ってみたいなぁ」と心が湧きたちます。

作品名

麺匠らーめん いせ屋 ポスター

制作者

木村アートプランニング 木村 幸子

クライアント名

橿原シティホテル

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江崎 哲

何処からでもよく見え内容が良く分かるポスターで、壁貼りに適したデザインです。バックの色をそのラーメンに合わせて変えていますが、3枚を並べても違和感のない統一した色調で制作されている事も良いと思います。
商品説明と価格は控えめな表現にして、遠目にはラーメンの写真が最初に目に飛び込んで来て、次にその名前が見えると言うレイアウトもよく考えられています。

長光 宏輔

店内での掲示ポスターという「どんなラーメンか」「どんな味か」「価格」を伝えるものとして必要な情報がわかりやすく目に飛び込んできます。
それぞれのラーメンの特徴に合わせて背景を変えられているのもグループとして非常にわかりやすく、3枚横並びで貼られた時にも商品の区別がつきやすくレイアウトされていると思いました。

辻 絵理

写真が良いですね。トッピングの焼海苔や花かつお等はすぐにシナッとなるので、撮影が難しいのです。画面いっぱい、リズム感のある写真レイアウトで、奥行きを感じます。
入店して「あ、美味しそう!」とわくわくしたり、キョロキョロして「コレも捨てがたい…」と迷ったり、「次はアレ食べよう」と誓ったリ、店内ポスターってとても重要なアイテムですね。メニュー名の書体が、とても力強く印象的です。

上記の掲載作品は、2018年6月21日(木)~6月27日(水)はぐくみセンター にて展示を行いました。

 
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